(株)総合住宅の歴史は私が知っている限り明治17年以前から続いております。
当時は今の様に家を持ち、リフォームをするという意識はなかったようです。
更に貧しい時代というのもあり、初代は主に寺院や公共物を建築し、大工として生計を立てていたそうです。
しっかりと日記などが残っていればいいのですが、当時は貧しくそのような記録が残っていないのが残念です。
ただ、たまたま先日納屋を整理していたら、古ぼけて所々ボロボロになった和紙に鳥居や蔵の絵と共に、尺寸や木材同士の結合の仕方が説明してある巻物を見つけました。
当時は今の様にユンボやトラックなどの運搬の手段や、電動ノコギリや便利な道具はありません。
釘も使わず自然の木材の特徴を生かし、すべて頭で考える…。
本当に昔の大工さんは頭が良くないとつとまりません!
(株)総合住宅の先々代もちょうど戦争の時代の中大工をしていました。
今でも近所には先々代の作った蔵や母屋があり、時々修繕の依頼があります。
蔵は今では減りましたが、昔の材料や造りは非常に丈夫で緻密です。
修繕を行う際、先々代の腕の良さを感じられるのもうれしい事です。
それと同時に今だに先々代の建てた建物を大切にしてくださるお客様に感謝です。